::: いたち草 :::
第5話
私だけの秘密
「よーし、じゃあオレはハエに100万円を賭けるッ!」
と、ガルシア。速攻で“ハエ枠”を押さえてきた。
「オイオイ、それじゃ賭けにならないだろう」
「しょうがないな。今日ばかりはカンベンしてやる」
ガルシアはエラそうに言った。しかし、この山にイタチがいないとすればいったいどこに……。
「そうだ、近くの動物園にイタチがいたハズだ!」
私は突飛なことを言うガルシアに尋ねた。
「檻に入ったイタチにどうやって人が殺せるんだ?」
「フッフッフッ」
ガルシアは不敵に笑った。まさか……
A.「まさか、それがイタチ力(ちから)か?」
B.「3時15分発の特急“またぐら”に乗れば犯行の後、動物園に帰れるッ!」
C.「ハッ、イタチが人を雇った……のか?」
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