::: いたち草 :::

第31話
1輪のいたち草
「いかりや長介? ううむ、似てなくもないが……」
われわれはその正体を見極めるべく、さらにキオスクに近づいた。
「ガ、ガルシア!?」
それは行方不明になっていた洋館の召使ガルシアだった! すると、ガルシアはキオスクの客に片手で東スポを渡しつつ、もう片方の手でマスクを「ベロンッ」とはいだ。ナント、その顔はあの殺害されたご主人そっくりだったのだ。クローン? ……ガルシアがポツポツとしゃべりだした。
「オレは彼らの親代わりを務めていた。私が殺したあの末っ子は、いろいろ悪さをしたので親として懲らしめなければならなかったのだ」
「……いろいろな悪さって?」
私の質問にガルシアが答えた……

A.「人前で股をかいたのだ」

B.「『シェンムー』の発売を何度も遅らせたのだ」

C.「クククッ、それは……」

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