過去の回転作品
初期から本展まで順を追って “回転作品”をご紹介します。
2011年
2013年
■ 『ぽっぽろー ぷっぷる♪ ぺっぺれー ぴょっぴょろ♪』
円覚寺龍隠庵(神奈川)「観○光」鎌倉展
この展示の前身となるart space kimura ASK? での展覧会は、ぬいぐるみ、ブーツ、グローブといった日常品が、お祈りのような言葉『ぽっぽろー ぷっぷる♪ ぺっぺれー ぴょっぴょろ♪』をそれぞれの声で唱えているというものだった。
鎌倉の由緒ある寺院の古い蔵を使ってのこの展示では、それらにさらに“回転”が足され、お祈りの声を発しているものもあれば、回っているものもあるという、さらに混沌を増す展示になっている。
■ 『回転派のアトリエ』
art space kimura ASK?(東京)「大回転祭」展
ギャラリー内を画家のアトリエ内とみなし、石膏像、イーゼル、絵具箱、描きかけのデッサン、失敗して丸めた絵、空の酒瓶などを真っ白い空間に配した。それらを全て回転させることで見慣れた風景を変質させ、浮遊感のある空間をつくりだした。
2014年
■ 『回転体は行進するダルマの夢を視る』
彫刻の森美術館(神奈川)「ミーツ・アート 森の玉手箱」展
30体の大きなダルマが、ひとつひとつ回りながらそれぞれの声で歌を歌っている。『オレは強いぞ すごいんだぞー ヨッホヨッホホ そりゃいくぞー』。各ダルマは孤立し、プライドを保とうと勇ましい歌を歌うがその不安は隠せない。まさに時代の一面を切り取ったような作品。
2015年
■ 『回転派の静物画』
art space kimura ASK? + ASK?P(東京)「絵画の存在とその展開 改め 絵画のぞんざいな回転」展
床も壁も天井も真っ白な空間に、鮮やかに燃えるようなタッチで描かれた花瓶の静物画が、壁や床に点々と展示された。
14枚飾られた絵画は、額サイズや縦横比率も違うが、全て同じ静物画だ。それらは全て回っている。
2016年
■ 『あの日に回りたい』
art space kimura ASK? + ASK?P(東京)「あの日に回りたい」展
ギャラリーの壁全面に複数台のプロジェクターを使って投影されたたくさんの動画は、速く、遅く、小さく、大きく、ぼんやり輝きながら回っている。
よく見れば、東京オリンピック開会式や、バブル崩壊など、歴史的なニュースの場面に、社員旅行の思い出ビデオなどプラベートな動画なども混じり、全てが回転のうちに混沌としている。