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アングレーム国際漫画フェスティバル 2006
開催日時
2006.01.26 - 01.29
カテゴリー
展覧会(個展)
場所
フランス アングレーム
主催
Angouleme International Comics
1974年より続く歴史的なフランスの漫画祭で、しりあがり寿が招待作家として日本人初の個展を開催、市庁舎でライブペインティングを行った。
フランス アングレーム市は、パリからTGV(新幹線)で3時間ほどいく田舎町。そこでヨーロッパ最大級の国際漫画フェスティバルが1974年より年1回開催されている。フランスで最も古い漫画関連のイベントで、街をあげての盛り上がりは、漫画界のカンヌと呼ばれるほど。2005年の動員数はなんと22万人!かの手塚治虫も自費で視察に行ったことがあるんだとか。
第33回めの開催となる2006年は、エンキ・ビラルやメビウス、ジャン・ジャック・ベネックスら自国フランスの文化人はもとより、マイク・ミニョーラらアメリカなどの海外からも積極的に作家が招待され、講演会などが行われた。
しりあがり寿は、日本からの招待作家として、日本人として初めてのオフィシャル展覧会や歴史的な市庁舎でのライブペインティングを行い、たいへんな好評を博した。
TGVを降りたところから、アングレームの街は漫画に染まっている。駅にはモンスターのような巨大なキャラクター人形が置かれ、街を歩けば壁に漫画のペイントが。そこここで音楽隊やキャラクターぬいぐるみがパフォーマンスを繰り広げ、お祭り気分を盛り上げる。
会場は、出版ブース、アニメーションブース、展覧会ブースが街中に点在しており、すべて回るだけでもひと苦労しそうなほどの広範囲。
テント貼りの出版ブースには大量の漫画本が。ヨーロッパの漫画が多いのは当然だが、日本漫画がフランス語バージョンでたくさん出版されており、改めて日本漫画がフランスで受け入れられていることを感じさせる。さらには、日本漫画かと思うようなフランス人の作品もある。フランスには伝統的に芸術的な漫画を求める傾向があるのか、日本のアンダーグラウンドの漫画も数多く見られた。
夜にはDJパーティーなども催され、世界の漫画家たちの社交場となり、昼夜問わずアングレームの街は盛り上がる。
しりあがり寿の個展会場となったのは、16世紀の歴史的な建造物、サン・シモン館。会場附近には、しりあがり寿のキャラクター『双子のオヤジ』が垂れ幕となり飾られ、個展会場をアピールした。
荘厳な雰囲気の個展会場入り口は、弥次さん喜多さんがやさしく微笑む、淡彩のB1ポスターで彩られ、東洋と西洋の融合が見事に表現された。
展示内容は、『真夜中の弥次さん喜多さん』『流星課長』『ヒゲのOL薮内笹子』『メメント・モリ』などの漫画原稿の他、墨絵の掛け軸や、単行本のカバー、グッズなども展示され、また『ムービー 流星課長』もモニターで上映された。漫画原稿には、フランス語訳が付き、たくさんの人々が見入っていた。
個展会期中には、アングレーム市長も来訪、またたくさんのメディアの取材が殺到し、しりあがり寿は始終インタビューに追われた。
個展と伴いもうひとつのメインイベントが、ライブペインティング。これはお城のようなアングレーム市庁舎の、赤絨毯が敷かれたロココ調の豪華な階段の踊り場で、3日間にわたって行われた。
墨絵という手法を用いて描かれるのは、コマ割りした漫画形式の絵。しかしそのキャラクターはコマの枠線を打ち破り、内なるエネルギーが外に向かって溢れ出す。よく見れば、細かいところで小さいキャラクターが何かボヤイていたり、しりあがり寿のその瞬間感じた事そのままが文字や絵となって細かく描かれ、まるで、止めようとしても止められないカオスの噴水ような作品となった。
このライブペインティングや個展の様子は、フランスのTVニュースの特集の中でも2日間にわたって取り上げられ、大成功を収めた。
また後日、単行本
『ジャカランダ』フランス語版
が2006年11月に出版され、アングレーム国際漫画フェスティバル2007で「この一年にフランスで出版された漫画44選」に選ばれた。
(written by Akiyama m.)
Photo >
【しりあがり寿 in アングレーム -Part1-】
フェスティバルに盛り上がる街の様子です。
【しりあがり寿 in アングレーム -Part2-】
個展会場サン・シモン館の様子です。
【しりあがり寿 in アングレーム -Part3-】
いよいよライブペインティング1日目の模様です。
【しりあがり寿 in アングレーム -Part4-】
ライブペインティング2日目と3日目の模様です。
動画/撮影・編集:さいとうたく
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